介護

介護ベッドを借りるには?借りるべき人や便利な付属品をご紹介

管理人のyamato(@YamatoHlb)です。

介護保険でベッドを借りたいけど、どういう経緯でみんな借りてるのか知りたい

こんなお悩みを解消します。

僕は福祉用具専門相談員として約7年働いていました。

その中で培った介護保険でベッドを借りる為に必要な条件やベッドを借りるまでの流れ、介護ベッドを使うべき人、介護ベッドと一緒に借りると便利な付属品まで紹介しますので参考にしてもらえたら嬉しいです。

介護保険でベッドを借りる条件

原則として介護保険でベッドを借りるには要介護2以上の認定を受ける必要があります

ただし例外的に要介護1以下でも以下の場合は介護保険でベッドを借りることが可能です。

  • 利用者の主治医による意見書がある
  • 介護認定調査時に「寝返りできない」にチェックが入っている

これらのどちらかが対象ならば要介護1以下でも介護保険でベッドを借りることは可能です。

介護保険で介護ベッドを借りる流れ

介護保険で介護ベッドを借りるということで要介護認定のある前提でお話を進めていきます。

介護ベッドに限らず基本的には福祉用具を借りる場合以下のような流れになります。

利用者又はその家族がケアマネージャーに相談

ケアマネージャーが福祉用具専門相談員に依頼

福祉用具専門相談員が利用者に説明、提案して自宅へ納品

基本的にはこのような流れです。

それでは、どのような人に介護ベッドが必要だと思いますか?

 

そういった話も含めて、以下の項目で介護ベッドを使うべき人とその理由と併せて説明します。

 

介護ベッドを使うべき人

介護ベッドを使うことを検討するべき人、介護ベッドを借りる方が良いとする人は以下の通りです。

  • 布団での寝起きの動作が大変な人
  • 自走車いすで室内移動をしている人
  • 他人からの処置が必要な人

それぞれ何故介護ベッドを使うべきか解説します。

布団での寝起きの動作が大変な人

布団での生活だと老化に伴う筋力低下により、自力では身体を起き上がらせることが大変になってきます。

起き上がることが大変であればそこから立ち上がるのもなかなか大変です。

そういった方の場合、介護ベッドを使うことでリモコンで身体を起こすことができるので楽ですし、ベッドの柵や介助バーに頼ることで立ち上がるまでの動作が安全に行えます。

さらに利用者が1人で起きて立ち上がれることでそのご家族の手間や負担は軽減されます。

自走車いすで室内移動をしている人

自走車いすというのは自分で手を使ってハンドリム操作を行い移動する手段です。

この自走車いすを使う場合、車いすへは自分で移乗(乗り移ること)する必要があり、車いすが必要な足の悪い人には布団では困難でしょう。

そういう方はベッド自体の高さをを車いすより少し高い高さにリモコンで設定することで、安全に車いすへ移乗することが可能になりますよ。

他人からの処置が必要な人

処置というと病院のイメージがあるかもしれませんが、自宅で生活しても看護師に訪問を依頼している方も実は結構いるのです。

病院に行くこと自体が困難になったり、病状的に週に何回かは医師や看護師による経過観察が必要となれば介護ベッドがあった方が処置がしやすいです。

この処置にはおむつ交換や着替え、食事介助も含まれています。

トイレに行くことが困難になればご家族におむつ交換をしてもらうことになりますが、ベッドが低いと腰を痛めてしまう恐れがあります。

着替えの着脱介助や食事介助においても同様です。

利用者だけでなく介護をする側にとっても介護ベッドはとても重要なのです。

介護ベッドと一緒に借りると便利な付属品

画像引用:パラマウントベッドHP

介護ベッドは特殊寝台という項目の物を指しますので、ここでは特殊寝台と一緒に使うと便利な特殊寝台付属品をご紹介します。

一緒に使うと便利なものですが、誰にとって便利かで対象物も変わってきますので利用者目線、介助者目線それぞれでご紹介します。

利用者にとって便利な特殊寝台付属品

利用者にとって便利な特殊寝台付属品でまず思いつくのは、サイドレール介助バーです。

画像引用:パラマウントベッドHP

サイドレールは利用者本人や布団の転落防止策として欠かせません。

介助バー自体もサイドレールのような見た目のものもありますが、ベッドからの立ち上がり動作時に捕まるところがあることで動作が安楽に確保できることで、動くことに対する不安が軽減されます。

あとは便利というか欠かせないものとしてマットレスがあげられます。

硬いものから柔らかめのものまでさまざまなので、よく寝れるもの、ベッド上で動きの取りやすいものを選ぶようにすると良いでしょう。

介助者にとって便利な特殊寝台付属品

先程から度々出てくる介助バーも割と介助者の負担軽減という意味ではあると便利です。

やはり人間の手で人間を立ち上がらせるのはコツが掴めてても大変です。

そして食事介助の時に助かるのがベッドサイドテーブル、オーバーテーブルです。

画像引用:パラマウントベッドHP

食事を撮る為の場所として機能するのはもちろんのこと、夏場のこまめな水やりをする為の水の置き場所として、ちょっとしたティシュ置きとしてもあると便利かと思います。

まとめ

福祉用具を借りるまでの流れ

利用者又はその家族がケアマネージャーに相談

ケアマネージャーが福祉用具専門相談員に依頼

福祉用具専門相談員が利用者宅に説明、提案して納品

介護ベッドを使うべき人

  • 布団での寝起きの動作が大変な人
  • 自走車いすで室内移動をしている人
  • 他人からの処置が必要な人

あると便利な特殊寝台付属品

  • サイドレール
  • 介助バー
  • マットレス
  • サイドテーブル

ベッドを借りる為の条件は、原則要介護2以上の認定を受けた人。

それ以外の人でも借りたい場合は担当のケアマネージャーにご相談してみて下さいね。

ケアマネージャーさんなら要介護認定のない人にも介護ベッドを自費で貸してくれる福祉用具の事業所をきっと紹介してくれますよ。

利用者も介助者も無理なく生活を続ける為に介護ベッドを上手く活用しましょう。

助者も無理なく生活を続ける為に介護ベッドを上手く活用しましょう。